エホバの証人: ものみの塔協会公式ウェブサイト

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聖書

聖書は実際に何を教えていますか

第10章

霊の被造物—人間にどんな影響を与えていますか


  1. 神に関する真理とは何ですか
  2. 聖書—神からの書物
  3. 神は地球についてどんな目的をお持ちですか
  4. イエス・キリストはどんな方ですか
  5. 贖い—神からの最大の贈り物
  6. 死者はどこにいますか
  7. 亡くなった愛する人についての確かな希望
  8. 神の王国とは何ですか
  9. 今は「終わりの日」ですか
  10. 霊の被造物—人間にどんな影響を与えていますか
  11. 神はなぜ苦しみを許しておられるのですか
  12. 神に喜ばれる生き方をする
  13. 命に関する敬虔な見方
  14. どうすれば幸福な家庭を築けますか
  15. 神に是認される崇拝
  16. 真の崇拝の側に立つ
  17. 祈りによって神に近づく
  18. バプテスマ,そして神とあなたとの関係
  19. 神の愛のうちにとどまる

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み使いは人間を助けることができますか。

邪悪な霊は人間にどのような影響を与えてきましたか。

邪悪な霊を恐れるべきですか。

だれかについてよく知ると,大抵その人の家族のことも分かってきます。同じように,エホバ神について知ると,その家族であるみ使いたちについても理解が深まります。聖書はみ使いたちを「神の子たち」と呼んでいます。(ヨブ 38:7)では,神の目的においてみ使いたちはどんな立場を占めているのでしょうか。人間の歴史の中で何かの役割を果たしてきましたか。み使いはあなたの生活に影響を与えますか。与えるとしたら,どのようにでしょうか。

2 聖書には,み使いについて述べる箇所が幾百もあります。では,み使いのことをもっと知るため,そのうちの幾つかを取り上げましょう。み使いはどこから来たのでしょうか。コロサイ 1章16節は,「他のすべてのものは,天においても地においても,……彼[イエス・キリスト]によって創造された」と述べています。み使いと呼ばれる霊の被造物はすべて,エホバ神により,その初子を通して個別に創造されました。み使いはどれほどいるのでしょうか。聖書は,幾億ものみ使いが創造され,そのすべては強力である,と言っています。—詩編 103:20*

3 神の言葉 聖書は,地の基が置かれた時,「神の子たちがみな称賛の叫びを上げはじめた」と述べています。(ヨブ 38:4‐7)ですから,み使いたちは人間が創造されるずっと前から,地球が創造される前でさえ存在していました。聖書中のこの箇所は,み使いたちが感情を持っていることも明らかにしています。み使いたちは『喜びにあふれて叫んだ』とあるからです。「神の子たちがみな共に歓喜したことに注目してください。その時,すべてのみ使いは,エホバ神に仕える一致した家族の成員だったのです。

み使いによる支えと保護

ライオンの穴の中でダニエルを守っているみ使い

「私の神はご自分の使いを送って,ライオンの口をふさがれました」。—ダニエル 6:22

4 忠実な霊の被造物は最初の人間たちが創造されるのを目撃した後,人間家族が大きくなり,神の目的が達成されることに鋭い関心を示してきました。(箴言 8:30,31ペテロ第一 1:11,12)しかし,時がたつにつれてみ使いたちは,人間家族のほとんどが,愛のある創造者に仕えなくなるのを見るようになりました。忠実なみ使いたちにとって,それは悲しいことだったに違いありません。その反対に,人間が一人でもエホバのもとに戻るなら,必ず「み使いたちの間に喜びがわき起こ(り)」ます。(ルカ 15:10)み使いは神に仕える人たちの福祉をこれほど気遣っているのですから,エホバが,地上の忠実な僕を強め,保護するために繰り返しみ使いを用いられたのも不思議ではありません。(ヘブライ 1:714)幾つか例を取り上げましょう。

5 邪悪な都市ソドムとゴモラの滅びの際,二人のみ使いが,義を愛する人ロトとその娘たちを生き残らせるため,そこから外へ連れ出しました。(創世記 19:15,16)それから何世紀もたってから,預言者ダニエルはライオンの穴に投げ込まれましたが,身に害を受けることもなく,「私の神はご自分の使いを送って,ライオンの口をふさがれました」と述べました。(ダニエル 6:22)西暦1世紀には,ひとりのみ使いが使徒ペテロを牢屋から解放しました。(使徒 12:6‐11)さらに,イエスが地上で宣教を始めた時に,み使いたちがイエスを支えました。(マルコ 1:13)さらに,イエスの死の直前,ひとりのみ使いがイエスのそばに現われ,『彼を強めました』。(ルカ 22:43)生涯におけるたいへん重要なこうした時にみ使いからの支えがあったことは,イエスにとって大きな慰めだったに違いありません。

6 今日,み使いが地上の神の民に見えるかたちで現われることは,もうありません。神の強力なみ使いたちは目に見えませんが,神の民を,とりわけ霊的に有害なものから保護しています。聖書はこう述べています。「エホバのみ使いは神を恐れる者たちの周囲に陣営を張っており,彼らを助け出す」。(詩編 34:7)この言葉が大きな慰めとなるのはなぜでしょうか。わたしたちを滅ぼそうとする邪悪で危険な霊の被造物がいるからです。それはどんな者たちで,どこから来たのでしょうか。どのように危害を加えようとしているのでしょうか。その答えを知るために,人類史の最初に起きた事柄を簡単に調べてみましょう。

わたしたちの敵である霊の被造物

7 この本の3章で学んだように,ひとりのみ使いが他の者を支配したいと願うようになり,結果として神に背きました。このみ使いは後に悪魔サタンとして知られるようになります。(啓示 12:9)サタンはエバを欺いた後1,600年の間,アベル,エノク,ノアなど忠実な少数の人たちを除き,ほとんどすべての人間を神から引き離すことに成功しました。—ヘブライ 11:4,57

8 ほかにも,ノアの時代にエホバに反逆したみ使いたちがいます。神の天の家族内での立場を離れ,地上に下りてきて肉体を身に着けたのです。なぜでしょうか。創世記 6章2節にはこう記されています。「まことの神の子らは人の娘たちを見,その器量の良いことに気づくようになった。そして彼らは自分たちのために妻を,すべて自分の選ぶところの者をめとっていった」。しかしエホバ神は,それらのみ使いが取った行動と,その結果生じた人間の堕落がそのまま続くのを許されませんでした。地上全体に及ぶ洪水を起こして邪悪な人間すべてが拭い去られるようにし,ご自分に忠実な僕だけを保護されました。(創世記 7:1723)こうして,反逆的なみ使いたち,つまり悪霊たちは仕方なく肉体を捨て,霊の被造物として天に戻りました。それらの霊たちは悪魔の側に付いていました。悪魔は「悪霊たちの支配者」になったのです。—マタイ 9:34

9 不従順なみ使いたちは天に戻った時,自分たちの支配者であるサタンと同じく,追放された者として扱われました。(ペテロ第二 2:4)今それらの霊たちは人間の体を着けることはできませんが,相変わらず人間にたいへん悪い影響を及ぼしています。実際,サタンはそれら悪霊たちの助けを得て,「人の住む全地を惑わして」います。(啓示 12:9ヨハネ第一 5:19)どのようにでしょうか。悪霊たちはおもに,人を誤った方向に導くという方法を用います。(コリント第二 2:11)その方法の幾つかを取り上げましょう。

悪霊はどのように人を誤った方向に導くか

10 悪霊たちは人を誤った方向に導くため,心霊術を用います。心霊術とは,直接に,あるいは霊媒を通して悪霊たちとかかわりを持つことです。聖書は心霊術を非としており,それと関連のあることはすべて避けるように警告しています。(ガラテア 5:19‐21)悪霊と心霊術の関係は,漁師と餌の関係に似ています。漁師はいろいろな魚を取るため,さまざまな餌を使います。同じように邪悪な霊も,あらゆる人を自分の影響下に置くため,いろいろな心霊術を使うのです。

1. 十二宮図; 2. 手相占い; 3. 水晶玉; 4. タロットカードで占いをしている男性

悪霊たちはさまざまな手段で人間を欺く

11 悪霊が用いる餌の一つは占いです。占いとは何でしょうか。それは,将来のことや,まだ知られていない何かについて知ろうとすることです。占いには,占星術,タロット,水晶占い,手相判断,夢占いなどがあります。占いに害はないと考える人は少なくありませんが,聖書は,占い師と邪悪な霊が手を結んでいることを示しています。例えば,使徒 16章16‐18節は,「占いの悪霊」が少女に「予言」を仕事として行なわせていた,と述べています。ところが悪霊が少女から追い出されると,予言する力は失われてしまいました。

12 悪霊たちが人を誤った方向に導くもう一つの方法は,死者に尋ねるよう勧めることです。大抵の場合,愛する人の死を深く悲しむ人々は,死者に関する間違った考えに影響されて欺かれます。霊媒は特別な情報を伝えたり,死者本人のような声で話したりすることがあります。そのため多くの人が,死者は確かに生きているとか,死者と交流すれば深い悲しみにも耐えられる,と考えるようになります。しかし実際のところ,そのような“慰め”は偽りであり,危険です。なぜでしょうか。悪霊たちは死者の声をまねて,死んだ人の情報を霊媒に与えることができるからです。(サムエル第一 28:3‐19)さらに,6章で学んだように,人は死ぬと存在しなくなります。(詩編 115:17)ですから,「死者に問い尋ねる者」は邪悪な霊によって誤った方向に導かれており,神のご意志に反することを行なっているのです。(申命記 18:10,11イザヤ 8:19)それで,悪霊たちが用いるこの危険な餌につられないよう用心深くあってください。

13 邪悪な霊たちは人を誤った方向に導くだけでなく,人間を怖がらせます。今日,サタンと配下の悪霊たちは,自分たちが拘束されるまでに『短い時』しかないことを知り,これまでになく卑劣になっています。(啓示 12:1217)それでも,以前は毎日そうした邪悪な霊にびくびくしながら生活していた大勢の人たちが,束縛から逃れることができました。どのような方法を取ったのでしょうか。すでに心霊術にかかわっている人の場合は,何ができるでしょうか。

邪悪な霊にどのように抵抗するか

14 聖書は,邪悪な霊にどのように抵抗できるか,どうしたらその束縛から逃れられるかを教えてくれます。1世紀のエフェソス市にいたクリスチャンの例を取り上げましょう。クリスチャンになる前に心霊術を行なっていた人もその中に含まれていました。心霊術との関係を絶つことに決めた時,その人々はどうしたでしょうか。聖書はこう述べています。「実際,魔術を行なっていたかなり大勢の者が自分たちの本を持ち寄って,みんなの前で燃やした」。(使徒 19:19)新しくクリスチャンになったそれらの人たちは,魔術に関する本を処分したのです。これは,今日において,邪悪な霊に抵抗することを願う人たちの手本です。エホバに仕えたいと思う人たちは,心霊術と関係のあるものをすべて取り除く必要があります。対象となるのは,心霊術を勧めたり,それを魅力的で楽しいと思わせたりする本,雑誌,映画,ポスター,音楽などです。災難よけとして身に着けるお守りなどもそれに入ります。—コリント第一 10:21

邪悪な霊に抵抗するために

  • 心霊術関係の物品を取り除く
  • 聖書を研究する
  • 神に祈る
心霊術から離れるための段階を踏んでいる男性

15 エフェソスのクリスチャンが魔術に関する本を処分してから数年後,使徒パウロはその人たちに,「わたしたちのする格闘は……邪悪な霊の勢力に対するもの」です,と書き送りました。(エフェソス 6:12)悪霊たちはあきらめていませんでした。その時もまだ優位に立とうとしていたのです。では,クリスチャンはさらに何をする必要があったでしょうか。「何よりも,信仰の大盾を取りなさい。あなた方はそれをもって,邪悪な者の[サタンの]火矢をみな消すことができます」とパウロは述べました。(エフェソス 6:16)信仰の盾が強ければ強いほど,邪悪な霊の勢力に抵抗する力は増し加わります。—マタイ 17:20

16 では,どうすれば信仰を強めることができるでしょうか。聖書を研究することです。建物の壁の強度は基礎部分の強さに大きく依存しています。同じように,信仰の強度も,土台の強さに大いに依存しています。この場合の土台とは,神の言葉 聖書に関する正確な知識のことです。聖書を毎日読んで研究すれば,わたしたちの信仰は強くなります。そうした信仰は強い壁のように,邪悪な霊の影響からわたしたちを保護します。—ヨハネ第一 5:5

17 さらに,エフェソスのクリスチャンは,どんな手段を講じる必要があったでしょうか。悪霊崇拝がはびこる都市にいたので,さらに強い保護が必要でした。そのためパウロは,「あらゆる祈りと祈願をもって,すべての機会に霊によって祈りなさい」と述べました。(エフェソス 6:18)わたしたちも悪霊崇拝のはびこる世界に生活しているので,邪悪な霊に抵抗できるようエホバの保護を真剣に祈り求めることは不可欠です。もちろん,祈りの中でエホバの名を使う必要もあります。(箴言 18:10)そのようなわけで,「邪悪な者[悪魔サタン]から救い出して」くださるよう神に祈り続けなければなりません。(マタイ 6:13)エホバはそのような真剣な祈りに答えてくださいます。—詩編 145:19

18 邪悪な霊は危険ですが,わたしたちが神のご意志を行なうことによって悪魔に立ち向かい,神に近づくなら,それらの霊を恐れて生活する必要はありません。(ヤコブ 4:7,8)邪悪な霊たちの力には限界があります。すでにノアの日に処罰を受け,将来には最終的な裁きを受けることになっています。(ユダ 6)エホバの強力なみ使いたちによる保護があることも忘れてはなりません。(列王第二 6:15‐17)それらのみ使いたちは,わたしたちが首尾よく邪悪な霊に抵抗するのを見たいと強く願っています。義を愛するみ使いたちは,いわばわたしたちに声援を送っているのです。ですから,エホバと,忠実な霊の被造物から成るエホバの家族のすぐ近くにいるようにしましょう。あらゆる心霊術を避け,いつも神の言葉の助言を当てはめたいものです。(ペテロ第一 5:6,7ペテロ第二 2:9)そうすれば,邪悪な霊の被造物との闘いにおける勝利を確信することができます。

19 それにしても,人間をこれほど苦しめてきた悪い霊と悪そのものを,神はどうして忍んでこられたのでしょうか。その質問の答えは,次の章で取り上げましょう。


*  義にかなったみ使いについて啓示 5章11節には「彼らの数は数万の数万倍」と記されています。ですから,聖書は,幾億ものみ使いが創造されたことを暗示しています。

聖書は何を教えていますか


研究用の質問

1 み使いについて知る必要があるのはなぜですか。

2 み使いはどこから来ましたか。どれほどいますか。

3 ヨブ 38章4‐7節は,み使いたちについて何と述べていますか。

4 聖書は,忠実なみ使いたちが人間の活動に関心を抱いていることをどのように示していますか。

5 聖書には,み使いからの支えがあったことを示すどんな例がありますか。

6 (イ)今日,み使いたちはどのように神の民を保護していますか。(ロ)これからどんな質問を取り上げますか。

7 サタンは人々を神から引き離すことに,どの程度成功しましたか。

8 (イ)あるみ使いたちはどのようにして悪霊になりましたか。(ロ)ノアの日の大洪水を生き残るため,悪霊たちはどうしなければなりませんでしたか。

9 (イ)悪霊たちは天に戻った時,どうなりましたか。(ロ)これから,悪霊たちに関するどんな点を取り上げますか。

10 心霊術とは何ですか。

11 占いとは何ですか。それを避けるべきなのはなぜですか。

12 死者と連絡を取ろうとするのはなぜ危険なことですか。

13 かつて悪霊たちを恐れていた大勢の人たちは,どんなことができるようになりましたか。

14 どうすれば,1世紀のエフェソスのクリスチャンのように,邪悪な霊との関係を絶つことができますか。

15 邪悪な霊の勢力に抵抗するため,何をする必要がありますか。

16 どうすれば信仰を強めることができますか。

17 邪悪な霊に抵抗するために,どんな手段が必要ですか。

18,19 (イ)邪悪な霊の被造物との闘いにおける勝利を確信できるのはなぜですか。(ロ)次の章では,どんな質問の答えを取り上げますか。

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2005年発行